読書と日本人 津野海太郎
読書史の本。
よく、昔は親から本を読めと言われた。
しかし、読まなかった。
実家には、殆どの本がない。
だが、本を読めという。
買うしかないが、当時、野球に明け暮れ
じっくり本なんて読める状況ではない。
いま、振り返ってみると、
親は団塊世代。まさに、映像時代。
テレビが生活の一部として成り立っていた。
それを正として生きてきた幼少期に
読書は、習慣にならなかった。
「癖」にならなかった。
読書をしだしたのは、大学生から。
なぜしだしたのかわからない。
何かに取り憑かれるように、
忘れていた何かを取り戻すかのように。
親がどうのこうの言いたいわけではないが、
親の影響は大きい。
そして、親元から離れたからこそ、
親の習慣から逃れ、自分がしたいことを
習慣にできる喜びを感じた。
読書で、人間性が育まれる。
大学に行って、読書に目覚めて良かった
と真におもう。
そして、幼少期から様々読んでいれば
また、違った「わたし」が在ったであろう。