Jun’s blog

本の感想&書き抜きブログ

反省させると犯罪者になります 岡本 茂樹

加害者の心理について とことん突き詰めることの大切さ いじめがおきるとき一番救わないと いけないのって、いじめられている側でなく いじめてる側なんだとおもう 愛されていない、受け入れられていない そんな寂しさが積もり積もって 自分自身の目立とうと…

トポスの知 [箱庭療法]の世界 河合隼雄 中村雄二郎

おくるないことば 感想としては、言葉大事だよね、そうだよねってなるはずなんだけど、わたしがふらっと劇場にいこうかなぁとおもったのは、このトポスの知のp.178に「演劇というのは、場の世界だ」という話があって、頭の片隅に演劇の二文字が残っていた。…

ストレス脳 アンデシュ・ハンセン

うつが単に病気というわけではなく、 人間が本来備わっている機能としての ひとつなんだ 運動が大切。幸せは求めるものではない。 人間は、幸せ中毒なのかも。

自殺をとめる解決志向アプローチ

職場学習の心理学 伊東昌子 渡辺みぐみ

職場での知識習得だけでなく、 組織としての学習も踏まえた 心理的側面をアプローチしている。 特に、マネジメントの部分はそのとおりとおもった。 「計画を推進し、複雑さに対応し、人を育て、組織の成果を紡ぎ出す優れたマネジメント力の育成が極めて重要…

日本はなぜ開戦に踏み切ったか「両論併記」と「非決定」森山優

日本は、自らの政策が破綻したツケを、自らが傷ついてまで支払う責任感に欠けていた。 最低限度の現状維持すら確保できなくなった日本は、それまでの「成果」を無にしないため、英米の世界秩序に挑戦する、さらなる「革新」へと突き進むことを選んでしまった…

タテ社会の力学 中根千枝

職場を、少しずつ、個々人をネットワークで繋げるような、人間関係を目指したい。 あまりにも、年功序列が強すぎる。

失敗学実践講義文庫増補版 畑村 洋太郎

追及するとき、当事者としての心理と 監督官庁としての心理が 本質的な究明にならないことが多々ある。 どちらも、責任を追求され、辞任する というのが、お決まりになってしまった。 そして、再発防止策は、大抵、 マニュアル作りで終わらせてしまい、 いつ…

男子という闇-少年をいかに性暴力から守るか エマ・ブラウン

我々は性暴力を女性の問題として捉えているが、少年や男性も驚くほど高い確率で被害に遭っている。 男性や少年たちもまた、想定される以上の感情的な親密さを求めている。 本当の意味で、少年が少年であることを受け入れるということは、実際にはこのような…

障害をしゃべろう!下巻

生きるということはすっきりしない。 すっきりしたいから、言葉の中にみんな逃げ込む。 みんな、現実を片目くらいでみて、自分の中の観念の世界を生きている。 言葉に力を持たせすぎてはいけない。 言葉が、安く成り下がってゆく。

障害をしゃべろう!上巻

------ ぼくらは、世間の価値観に支配されている。 自主的に生きているつもりが実はそうじゃない。 生きるとは依存すること。 自立とは、自分でなんでもできることじゃなく、依存先をたくさん持つこと。 依存症とは、信頼して人に依存できない病気 依…

誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論 松本俊彦

酒は人間をダメにする でも、無くすことが良いことでもない クスリもそう。 上手に使うということ。 犯罪も、本当の意味で悪い人間なんて いない。加害者は本当の被害者。 辛く、苦しく、生きることをやめたい 頼る人も、信頼出来る人もいない。 だから、物…

モラル・トライブズ ジョシュア・グリーン

中絶の考え方、権利の考え方 なるほど、権利を振りかざすのは オートモードの合理化でしかない。 個人の社会に、個人それぞれ自分さえ よければいいと思う人間がいる社会。 私たち、彼らそれぞれが正しいとおもう 間の大きな衝突で、正しいことの合理化に 論…

〈責任〉の生成-中動態と当事者研究 國分功一郎 熊谷晋一郎

責任問題があるけど、責任そのものが形骸化というか、それが「責任」というのか?と疑問を抱いていた。それに、最後「中動態」の概念をもちいて、示していただいた。 責任とは、責任あるものへとなるものである。 その責任の対極に、「意志」がある。 意志は…

暇と退屈の倫理学 國分功一郎

産業は主体が何をどう受け取るのかを先取りし、あらかじめ受け取られ方の決められたものを主体に差し出している。 暇の中でいかに生きるべきか、退屈とどう向き合うべきかという問いがあらわれる。 気晴らしを巡る考察の末に現れる、人間のみじめな運命に対…

正欲 朝井リョウ

彼氏彼女と言わずに大切な人と呼んでいるなどという小手先の言葉選びによる多様性の尊重が礼賛される時代に、氾濫させられない叫びを噛み砕きながらどうにか割り切っていくしかないのだろうか 自分が想像し得なかった世界を否定せず、干渉せず、隣同士、ただ…

知性について 他4篇 ショーペンハウエル

普遍的な事柄へ向かう精神的傾向は、哲学と詩において、一般に芸術と学問において、真価のある仕事をなしとげるために必須の条件 時間は物理的実在ではなく、先験的な観念的存在であり、従って事物からではなく、認識主観から発現するものである 時間は物体…

組織行動 組織の中の人間行動を探る 鈴木竜太 服部泰宏

2年のローテは、何を学ぶことを目指しているのだろう。 組織として、それぞれの人間の目指す方向性をイメージすることって必要なのではないだろうか。

なぜ世界は存在しないのか マルクス・ガブリエル

「存在の意味」とは、何かという問いに対する答え 意味の場の存在論。 世界は存在しないということのうちに示される。 いかなるものも、何らかの意味の場に現象するからこそ存在する。 すべてを包摂する意味の場が存在しえない以上、限りなく数多くの意味の…

水中の哲学者たち 永井 玲衣

「どうか、変わることをおそれないでください」 この世には抑圧されているひととか、みんなに無視されている存在とか、忘れられているものがあふれている。そして、そうした存在に心を砕くひとがいる。 宇宙のバランス。

私たちはどのような世界を想像すべきか 東京大学教養のフロンティア講義

人間として生きるということは、この世界をより効率的に統御して、生産性を上げるといったことではありません。むしろ重要なのは世界を経験し、注意深く意識し、他者と共に生成変化していくということだと思います。 人々が新しい公共空間である「地球」に帰…

本心 平野啓一郎

貧しい人たちは、足ることを知って、自由死を受容れるべきなんですか? 生きるべきか、死ぬべきか 死ぬべきか、死なないべきか 死が恐怖でなくなればなくなるほど、相対的に、僕たちの生は価値を失ってしまうだろう どうせいつかはなくなる世界を、良くした…

何もかも憂鬱な夜に 中村 文則

死刑をもっと確かなものに。 人殺しの理由。 死刑か否かははっきりしているのに、 その理由は確かなものにならない。 社会的な生物としての反発。 人の生きる目的とは。 人類の傾向は拡大。 だけど、目的なき拡大にすぎないのではないか。どこかに向かってい…

ジョブ型雇用社会とは何か 濱口桂一郎

結局日本はメンバーシップ型になってしまうのかなとおもってしまう。 年功序列を崩そうにも、いま4、50の人がじゃあいまその給料から減らしますよとはならないし、 職務給にするには中高年層が反発するんだとおもう そして、組合についても、ある意味で労働…

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田菜々子

土屋さんのセックスの話に持っていきたいだけの人も コージさんのエネルギッシュな感じも 原田さんの手品、写真や詩をやっていて、見せたいものを見せるということも 大橋さんの年収五千万円も 井田さんとのプロフィール画面のやりとりも IT系の高島さんとの…

原子力時代における哲学 國分 功一郎

原発反対ってみんな言っているから反対するということではなくて、 原子力がなぜ惹かれるのか、推進するのか ということを、考える、思考する いや、それだけでは不十分で、 人間の欲望、贈与を受けない生としての要望を求めてしまう理由 根源的な人間の、主…

実力も運のうち 能力主義は正義か? マイケル・サンデル

能力高い人は、高い給料でいいよね という単純な話ではない 労働の尊厳、如何なる仕事に対しても リスペストがあって然るべき 単に勉強、実力、能力、功績があるから 良い結果をもたらすわけではないし、 価値を創造しているわけでもない 現在の社会において…

中空構造日本の深層 河合隼雄

魂の自由、中空構造の組織、母性としての日本 の3つについて話してみようと思う。 ①魂の自由 私たちの日常生活において、神話や物語が身近になく、近代化されてから久しくなった。周りを見渡せば、スポーツをしたり、レジャー、キャンプ、映画、アニメなど…

増補 転落の歴史に何を見るか 齋藤 健

ゼネラリストの重要さを原敬から 感じることができた。 個人個人が、受験競争を潜り、 個人主義的になり、 ある一つの専門を極めて生きていく。 工場の部品のような人間を作っても いざ部品自身は自己改革ができない。

組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ 菊澤 研宗

「批判的合理的構造を具備する組織では、メンバーすべてが限定合理的であり無知であることを自覚しており」 「われわれ人間は限定合理的であり、常に誤りうることを自覚し、絶えず批判的であること、そして誤りから学ぶという態度をとることである。」 「漸…