Jun’s blog

本の感想&書き抜きブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

〈責任〉の生成-中動態と当事者研究 國分功一郎 熊谷晋一郎

責任問題があるけど、責任そのものが形骸化というか、それが「責任」というのか?と疑問を抱いていた。それに、最後「中動態」の概念をもちいて、示していただいた。 責任とは、責任あるものへとなるものである。 その責任の対極に、「意志」がある。 意志は…

暇と退屈の倫理学 國分功一郎

産業は主体が何をどう受け取るのかを先取りし、あらかじめ受け取られ方の決められたものを主体に差し出している。 暇の中でいかに生きるべきか、退屈とどう向き合うべきかという問いがあらわれる。 気晴らしを巡る考察の末に現れる、人間のみじめな運命に対…

正欲 朝井リョウ

彼氏彼女と言わずに大切な人と呼んでいるなどという小手先の言葉選びによる多様性の尊重が礼賛される時代に、氾濫させられない叫びを噛み砕きながらどうにか割り切っていくしかないのだろうか 自分が想像し得なかった世界を否定せず、干渉せず、隣同士、ただ…

知性について 他4篇 ショーペンハウエル

普遍的な事柄へ向かう精神的傾向は、哲学と詩において、一般に芸術と学問において、真価のある仕事をなしとげるために必須の条件 時間は物理的実在ではなく、先験的な観念的存在であり、従って事物からではなく、認識主観から発現するものである 時間は物体…

組織行動 組織の中の人間行動を探る 鈴木竜太 服部泰宏

2年のローテは、何を学ぶことを目指しているのだろう。 組織として、それぞれの人間の目指す方向性をイメージすることって必要なのではないだろうか。

なぜ世界は存在しないのか マルクス・ガブリエル

「存在の意味」とは、何かという問いに対する答え 意味の場の存在論。 世界は存在しないということのうちに示される。 いかなるものも、何らかの意味の場に現象するからこそ存在する。 すべてを包摂する意味の場が存在しえない以上、限りなく数多くの意味の…

水中の哲学者たち 永井 玲衣

「どうか、変わることをおそれないでください」 この世には抑圧されているひととか、みんなに無視されている存在とか、忘れられているものがあふれている。そして、そうした存在に心を砕くひとがいる。 宇宙のバランス。

私たちはどのような世界を想像すべきか 東京大学教養のフロンティア講義

人間として生きるということは、この世界をより効率的に統御して、生産性を上げるといったことではありません。むしろ重要なのは世界を経験し、注意深く意識し、他者と共に生成変化していくということだと思います。 人々が新しい公共空間である「地球」に帰…

本心 平野啓一郎

貧しい人たちは、足ることを知って、自由死を受容れるべきなんですか? 生きるべきか、死ぬべきか 死ぬべきか、死なないべきか 死が恐怖でなくなればなくなるほど、相対的に、僕たちの生は価値を失ってしまうだろう どうせいつかはなくなる世界を、良くした…

何もかも憂鬱な夜に 中村 文則

死刑をもっと確かなものに。 人殺しの理由。 死刑か否かははっきりしているのに、 その理由は確かなものにならない。 社会的な生物としての反発。 人の生きる目的とは。 人類の傾向は拡大。 だけど、目的なき拡大にすぎないのではないか。どこかに向かってい…

ジョブ型雇用社会とは何か 濱口桂一郎

結局日本はメンバーシップ型になってしまうのかなとおもってしまう。 年功序列を崩そうにも、いま4、50の人がじゃあいまその給料から減らしますよとはならないし、 職務給にするには中高年層が反発するんだとおもう そして、組合についても、ある意味で労働…

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田菜々子

土屋さんのセックスの話に持っていきたいだけの人も コージさんのエネルギッシュな感じも 原田さんの手品、写真や詩をやっていて、見せたいものを見せるということも 大橋さんの年収五千万円も 井田さんとのプロフィール画面のやりとりも IT系の高島さんとの…

原子力時代における哲学 國分 功一郎

原発反対ってみんな言っているから反対するということではなくて、 原子力がなぜ惹かれるのか、推進するのか ということを、考える、思考する いや、それだけでは不十分で、 人間の欲望、贈与を受けない生としての要望を求めてしまう理由 根源的な人間の、主…

実力も運のうち 能力主義は正義か? マイケル・サンデル

能力高い人は、高い給料でいいよね という単純な話ではない 労働の尊厳、如何なる仕事に対しても リスペストがあって然るべき 単に勉強、実力、能力、功績があるから 良い結果をもたらすわけではないし、 価値を創造しているわけでもない 現在の社会において…

中空構造日本の深層 河合隼雄

魂の自由、中空構造の組織、母性としての日本 の3つについて話してみようと思う。 ①魂の自由 私たちの日常生活において、神話や物語が身近になく、近代化されてから久しくなった。周りを見渡せば、スポーツをしたり、レジャー、キャンプ、映画、アニメなど…

増補 転落の歴史に何を見るか 齋藤 健

ゼネラリストの重要さを原敬から 感じることができた。 個人個人が、受験競争を潜り、 個人主義的になり、 ある一つの専門を極めて生きていく。 工場の部品のような人間を作っても いざ部品自身は自己改革ができない。

組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ 菊澤 研宗

「批判的合理的構造を具備する組織では、メンバーすべてが限定合理的であり無知であることを自覚しており」 「われわれ人間は限定合理的であり、常に誤りうることを自覚し、絶えず批判的であること、そして誤りから学ぶという態度をとることである。」 「漸…

かがみの孤城 辻村深月

子どもの方がどれだけいきにくくて 辛くて、苦しいんだろう。

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか 堀内都喜子

これからの仕事や働き方、生き方のヒント 「シス」の考え方、言葉があるということ 学びが大学までなんて変なんだよね 日々が、学びの連続。

探究する精神 職業としての基礎科学 大栗 博司

衰退の法則 小城 武彦

衰退していく企業の行動が 非常に共感。 足りない何かが増えている。

「やりがいのある仕事」という幻想 森 博嗣

仕事も人生の一部。全てではない。 やりがいは、みつけるものでない。 更に言えば、存在すらしないのかもしれない。

どうしても頑張れない人たち 宮口 幸治

ほんとうに支援が必要な人は 支援を無碍にしてしまうような 拒否してしまうような 自分から行動にもできないような 人なんだと思う そういう意味で、すんごく難しくて 頑張っている人を支援するというのは すごくいいことのように思えて 頑張れない人たちを…

恐れのない組織 エイミー・C・エドモンドソン

失敗の本質と、失敗学、心理的安全性 が、それぞれが繋がっているかのような 感覚を覚えている。

心理的安全性のつくりかた 石井 遼介

失敗ゼロからの脱却 芳賀 繁

ノートにまとめてみました。 失敗は、起こる、のかもしれません。

廃炉 「敗北の現場」で働く誇り 稲泉 連

組織っていうものの恐ろしさ。 いつも、何度でも、見返しては自分自身に問いながら、日々を過ごしていかなければならないと肝に命じて。 本質的、であり続けること。

問いの立て方 宮野 公樹

自分が良ければいいんだ!という価値観と、課題解決が大事なんだ!という価値観が蔓延るけど、本当は、こうなんじゃ?っていう本質的な問いを、考えて、考えて、考え抜けて、生きていく、自己と世界が交わる先を求めていく、ということなのだろうか。とおも…

技術の創造と設計 畑村洋太郎

アウトプット型の学習 頭の中のメモリから必要なものをすぐに取り出して、自分のCPUで演算をして、自分で行動をして、その結果が自分の仮定したものになっているかどうかを検証できる人 自分から発表したり、自分の考えを人にぶつけることによってものを考え…

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 安宅和人

語りたいことはたくさんあるが、本件は時間があるときに色々とnoteで書きたいと思う https://note.com/tatsu_11