届かなかった手紙 原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び 大平一枝
昨日と今日で読み終えた。
ひとつの問いについて、考えた。
「日本はポツダム宣言でも降伏しなかったし、広島に原爆が落ちても降伏しなかった。それは天皇の存在がなくなることを恐れたから。天皇制はなぜ日本人にとってそれほど大切だったんでしょうか?」
という問いに日本人は、なんと答えれば良いのだろう。
天皇というよりも、軍にある。
どの軍も、目的は勝つためにある。
それは、手段を問わない。
非人道的な行為も厭わない。
そのとき、個人は無力だ。
クラスでのいじめや競争だって
プライドが許さないだろう。
いま振り返ればバカだったとおもう。
が。当時はそれしかないと思っていた。
話し合いで解決なんてできない。
実に愚かなんだけど
どうしようもならない。
日本人に対し、違和感を覚えることがある。
平和な世の中だ。といっている人間がいるが、
まったくもってそんなことはない。
努力もせず、簡単に得られる平和などない。
いまこうして誰かの犠牲をもって平和の
ようにみえているこの現状に
思考を、想いを、募らせることが
必要なんではないか。
それ以上に、雑多な世の中に思考を奪う
社会に、多忙な人間に、
思考の辛さ苦しさが耐えられるというのか。
70年以上が過ぎたいま、その頃の、
灼熱の、放射能の、それらの辛さには叶わない