中空構造日本の深層 河合隼雄
魂の自由、中空構造の組織、母性としての日本
の3つについて話してみようと思う。
①魂の自由
私たちの日常生活において、神話や物語が身近になく、近代化されてから久しくなった。周りを見渡せば、スポーツをしたり、レジャー、キャンプ、映画、アニメなどそれぞれ人が行動とそれに対する感じることによって、満足感を得ているようにおもう。
従って、我々は社会においてのわたしを位置づけるしかなく、自分が社会にといっての自分から外れれば何も考えられない、そんな現代人が多いのではないだろうか。
そうであったとき、その正しさは、社会がつくるものであり、それぞれ人は「社会」に顔色を伺いながら生活している。いつも不安で、仕方がないのである。科学を頼ろうにも、科学は何も答えはしない。
②中空構造の組織
日本の組織は、中空構造をしている。第二次世界大戦後の戦争の責任は、曖昧であったのも、この中空構造化されたためであるという。であるのにもかかわらず、勝ちもしない戦争に突き進んでしまった。
いま、コロナ政策で政府の対策が全く評価されていないとされているが、そもそもこの政府のトップが、中空構造なのではないかとおもう。中空構造が悪いというわけではなくて、強いリーダーを日本人は本来望んでいないのではないだろうか。
③母性としての日本
そう、もともと強いリーダーのように父性は、日本にはない。元来日本は、母性性だという。