Jun’s blog

本の感想&書き抜きブログ

男子という闇-少年をいかに性暴力から守るか エマ・ブラウン

 

 

我々は性暴力を女性の問題として捉えているが、少年や男性も驚くほど高い確率で被害に遭っている。

 

男性や少年たちもまた、想定される以上の感情的な親密さを求めている。

 

本当の意味で、少年が少年であることを受け入れるということは、実際にはこのような親密さを彼らは(多くの場合は性行為よりも)求めているのだと、彼ら自身が認めるようになることなのだ。

 

性行為を求め、性行為をし、性行為について自慢しなければならないというプレッシャー。

 

我々は親として、娘たちに伝えるのと同じように、息子たちにも、彼らの体は彼ら自身のものであり、彼らの同意なく他人が触れるべきものではないということと、彼らの身体上の自主権を侵害することは許されないということを伝える必要がある。

 

一番大事なのは、あなたを信じている。あなたのせいじゃない。そして、私たちは今でもあなたのことを愛している。と伝えること。

 

男の子だけが大人になるにつれ、感情的な親密さに対する欲求を捨てざるを得なくなっている

 

怒っているときに報酬が与えられる少年は、怒りを表現することを学ぶ。男性には常に性欲があると繰り返し聞かされる少年は、自分には常に性欲があるかのように振る舞うようになる。

 

彼らには、自らの男らしさに疑問を抱くことなく、少女や女性からの性的な誘いを断る余地がほとんどないのである。そして、他の少年や男性に暴行されたり、レイプされたりしても、自らの回復のためにそのことを認める余地もほとんどない。

 

セックスについて話すことができないなら、セックスをする覚悟ができていないということ。

 

従来の学校の規律制度は、誤った行いをした人に責任を否定し、説明責任を回避するよう促している。→ 修復的司法

 

彼女に、いいよ、と言わせる。

 

誠実に好意を示すことと、不快に思われることの境界線をどう見極めたらよいかで混乱していた。

 

彼女とセックスをしたという後悔ではなく、同じ気持ちではなかったのに、彼女にセックスをさせたという後悔です。

 

男子はなぜ女子に対し、無礼で威圧的なことを言ったり、お尻を叩いたり、胸を掴んだりするのだろうか?実は、それらの行為に女子の存在は全く関係ない。セックスが関係しているというわけでもない。それらは、男子がほかの男子に自らの価値を証明するための行為なのだ。

 

 

 

…………

性暴力は、男子から女子へ起こるものではない。男子に対する社会の考え方が、男子の性暴力への行動と駆り立てているのかもしれない。

 

 

 

 

 

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