Jun’s blog

本の感想&書き抜きブログ

〈責任〉の生成-中動態と当事者研究 國分功一郎 熊谷晋一郎

 

 

責任問題があるけど、責任そのものが形骸化というか、それが「責任」というのか?と疑問を抱いていた。それに、最後「中動態」の概念をもちいて、示していただいた。

 

責任とは、責任あるものへとなるものである。

 

 

 

その責任の対極に、「意志」がある。

意志は、能動で、どうも、強迫的に迫るものがある。あなたの考えは?どうしたいのか?と問われても、実際のところは支配的なものばかりでもない。

本書の質疑の中で、組織でも能動的ではダメだとわかっているとのこと。たしかに、能動受動で全て指示、命令するかたちはうまくいかない。

ひとつのキーワードとして「高信頼性組織研究」がある。失敗を許容する。犯人探しをしない文化。個人を罰しない。

逆に、自分が経験したことは全て包み隠さず話さなくてはならない。これは、実際なかなかできない。組織全体の問題として全員が受け止め、考え、応答する責任は課される。

今日、こんな失敗をしました。あんな失敗をしました。とネガティブなことも話す。と、褒められる。「ジャスト・カルチャー」

 

 

逆説的である。

「本気で失敗を減らしたければ、失敗を許さなければならない」

 

 

 

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